・FPを取るメリットは実際あるの?
・そもそもなんでFPが意味ないってうわさが出るの?
・何級まで取れば逆にいいの?
今回はFPが意味ないと言われる理由などを中心に徹底解説していきます。
- FP意味ないと言われる理由が分かる
- それでもFPは勉強すべき理由も紹介
- 就活を有利にするための取るべき級を紹介
- 私のFP3級+2級の勉強の体験談がわかる
たしかにFPが意味ないと言われる理由もあります。しかしそれ以上に取得するメリットがあるのでそこまで悪い資格じゃないです。
【この記事の信頼性】
- FP協会の公式情報
- 転職活動をした人などの実際の体験談
- リクルートの就職白書に掲載されてる
- 私がFP3級を取得済み
- FP2級を勉強+受験済み(結果待ち)
FPについて適切な知識を持っておくことで、周りの噂に惑わされずに本質が見抜けます。今回の記事を通じてFPの資格を徹底的に学びましょう。
そもそもなぜFPは意味ないと言われるのか?
①独占業務ではない
FPの資格には残念ながら独占業務がないです。これが特に社会人からFPの資格が意味ないと言われる理由です。
しかもそれを破って業務をしてしまうと処罰の対象になってしまいます。
会計のことについて | 公認会計士 |
---|---|
不動産に関すること | 宅建士 |
投資に関すること | 証券アナリスト |
年金や社会保険について | 社労士 |
このようにFPの勉強の内容に特化した業務は別に資格や業務に要件があるのでFPの資格を持っていても独占業務ができません。
②合格率が高い(特に3級)
FPの試験の合格率は他の国家資格と比べると特に高いです。これもFPが意味ないと言われる要素の1つです。
合格率が高い=誰でも取得しやすい=希少性がない
- FP3級 60~80%
- FP2級 25~35%
- FP1級 10%前後
特に3級の合格率は高すぎるのが現状です。合格率が高いのは資格の取得にはいいですが、希少性の観点から見るとあまりうれしくないです。
③専門知識が身に付かない
FPの試験は計6分野を勉強します。たくさんの分野を学ぶこともあり1つ1つの知識はどうしても浅くなります。
- ライフプランニングと資金計画
- 年金・社会保険
- 金融資産運用
- タックスプランニング
- 不動産
- 相続・事業承継
よく言われるのが他の資格の内容をつまみ食いしてる。広く浅くは幅広い知識が身に付く分、専門性は乏しくなります。
④転職活動でそこまで有利にならない
FPの資格では就職や転職活動であまり有利になりません。特に転職活動ではほぼ役立たないともいわれています。
- 独占業務がないので転職活動の決め手にならない
- 合格率が高く差別化は全くできない
- 金融業界以外ではほぼ業務で知識を使わない
これらの理由から転職活動のためにFPを取るのはナンセンスです。就職活動の場合でも3級だとあまり役立ちません。
ビジネスマンの3種の神器と呼ばれる①英語②簿記③ITスキルに通じる資格は強いです。
それでもFPを取得するべき理由
①お金の知識が身に付く
FPの勉強=お金の勉強と言っていいくらいです。そのため私生活でも使えるお金の知識がめちゃくちゃ身に付きます。
ライフプランニングと資金計画 | 年金や将来の資産管理 |
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リスク管理 | 保険の種類や自分に合った保険の選び方 |
金融資産管理 | 株式投資の基礎知識や企業選定方法 |
タックスプランニング | 税金の種類 |
不動産 | 不動産価値の計算方法や収益性の高い不動産投資方法 |
相続・事業継承 | 相続税について節税方法 |
これだけの知識が身に付きます。お金の勉強は学校ではほぼ教えてくれません。そのため自分で勉強するしかないのが現状です。
お金について知らない日本人が多すぎです。金融リテラシーを上げるためにもFPの勉強はおすすめです。
②他の資格と掛け合わせると一気に市場評価UP
FPの資格だけでは市場からの評価がそこまで高くないのが現状です。しかし他の資格と掛け合わせると一気に市場評価が上がります。
簿記2級のみ | 100人に1人の人材 |
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FP2級のみ | 50人に1人の人材 |
簿記2級×FP2級 | 100×50=5000人に1人の人材 |
このように組み合わせることで一気に市場からの評価が高まります。FPの資格を横展開することが大事です。
簿記やFP、TOEICなどの市場から評価されるものを組み合わせることで貴重で希少な人材になれます。
③大学生がしっかり勉強した実績になる
FPの資格を取得することで大学生活でしっかりと勉強してきた実績になります。なぜならある程度の勉強時間を要するから。
大学生の半数近くが普通免許以外の資格がない状態で就活を受けに来ます。
- 資格欄に何もない大学生
- 資格欄にFP3級,2級を取得と書ける大学生
どちらが大学生活で勉強を頑張ってきたかは明白です。またFPの資格の勉強をしてきた経緯を面接で話せばアピール材料にもなります。
④将来にお金の制度を利用して得をしやすい
FPの勉強=お金の勉強と言いました。お金の勉強をしないとわからない制度がたくさんあるのでFPの勉強で将来お金で得をしやすくなります。
- 年金をどうすれば多くもらえるのか
- 株式投資で良い投資先を選ぶための選定方法
- 収益性の高い不動産の選び方
- 贈与や相続税をできるだけ下げる方法
- 自分に合った保険の選び方
FPは様々な分野を学ぶため、使える知識も当然多くなります。FP3級レベルなら学校の教育に入れてほしいくらい重要な内容ばかりです。
FPの勉強で資格の取得+お金の勉強のダブルができるのでおすすめです。
⑤さらに勉強したいor行きたい業界が見つかる
FPの勉強は6分野に分かれています。そのため多少なりとも得意不得意が出てきます。それは自分の適性が分かる絶好の機会です。
- 同じ勉強量でも内容がすぐわかる
- ある特定の分野は勉強していてめちゃくちゃ楽しい
- もっと詳しく勉強していきたい
その分野を発見できたなら最高です。その分野の専門的な資格を勉強する適正や行くべき業界が明確になったことになります。
不動産に関して興味 | 宅建士 |
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資産運用に興味 | 証券アナリスト |
年金や社会保険に興味 | 社労士 |
税金に関して興味 | 税理士 |
こんな感じでその分野に専門資格を勉強する適正ありです。またその分野の業界に通じる企業に就職するのもおすすめです。
FPは何級まで勉強すべき?→就活を意識するなら2級以上
FPの取得で市場評価は少しは上がります。しかし就活を意識して資格を取得したいなら絶対に2級以上を取得すべきです。
- FP3級では合格率が高すぎで差別化できない
- FP2級以上で少しずつ深い内容を学べる
- FP2級以上で資格手当の対象の企業も存在する
- FP2級まで勉強すると興味のある業界が分かる
- FPの資格だけで差別化するなら1級を取得したい
正直FPの3級だけで就活を有利にしようとしてるならやめた方がいいです。その時間を自己分析や面接対策に使ったほうがいいです。
FP2級 | 市場からの評価がUP+自分の適性の分野の把握 |
---|---|
FP1級 | 取得しているだけで他社との差別化 |
この認識を持って就活を意識してFPの勉強をするべきです。
私のFP3級と2級の体験談
①3級について
私はFP3級を5月に受験して1発合格できました。簿記2級と並行して勉強して合格できたので個人的にはとてもうれしかったです。
1月下旬 | 本屋にて参考書と問題集を買う |
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2月上旬 | FPの勉強を日商簿記3級と並行して15分ずつやる |
3月中旬 | 参考書を1周読み終える+日商簿記3級合格 |
3月中旬 | 1日1章問題集を解く+日商簿記2級の勉強も始める |
4月上旬 | とにかく問題集を解くことに専念 |
5月上旬 | テスト2週間前に体調不良で10日間勉強できない |
テスト3日前 | 焦りを感じ1日2つ過去問を解く |
テスト | 技能70点+実技51/60点で合格 |
FP3級についてはしっかり勉強すればだれでも受かります。これは合格率からも明らかであり勉強して改めて実感しました。
②2級について
私はFP2級を9月の中旬に受験しました。合格発表は10月末なの合否はわかりませんが自己採点では合格できてるのでそれまでの流れを紹介します。
6月下旬 | 簿記2級の合格通知が来て、FP2級の勉強を決意 |
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7月上旬 | 効率よく+最短で受かりたかったのでスタディングの講座を受講 |
7月下旬 | 動画を一通り見終える+基礎問題を解き終える |
8月上旬 | ひたすら問題と過去問を解き続ける |
8月下旬 | 試験が近くなったので筋トレ中も音声で講義を聞く |
テスト前 | 基礎問題を辞め過去問だけにフォーカスして解きまくる |
FP2級はやはり少し難易度が上がりました。しかし、適切な勉強法と時間を確保すれば合格するのにそこまで苦労しないと感じました。
③3級と2級の勉強で気づいたこと
FP3級と2級の勉強で気づいたことがあります。人の成功体験や失敗体験は自分が勉強で失敗しないために絶対に知っておくべきです。
【私がFP2級まで勉強して気づいたこと】
- FP3級は独学でも十分合格できる
- 参考書を読むより問題をたくさん解くべき
- 1日に集中して勉強<毎日コツコツ勉強の方が覚えられる
- 2級はスクールを活用して効率よく学習したほうが楽
- スキマ時間に勉強するとまとまった時間を確保しないで済む
- 3級も2級も勉強スタイルは全く変える必要なし
これらを意識して勉強すると合格率UPと効率よく学習することができると思います。
適切な勉強法を1時間調べて勉強を開始したほうが、後で10時間くらいの勉強時間短縮になります。
FPは意味ないと言われるほど悪い資格じゃない:まとめ
今回はFPは意味naiについて詳しく解説してきました。
- 独占業務ではない
- 合格率が高い(特に3級)
- 1つの内容に特化した専門知識が身に付かない
- 転職活動でそこまで有利にならない
- お金の知識が身に付く
- 他の資格と掛け合わせると一気に市場評価UP
- 大学生がしっかり勉強した実績になる
- 将来にお金の制度を利用して得をしやすい
- さらに勉強したいor行きたい業界が見つかる
FPの勉強はお金の勉強なので私生活にも役立ちます。仕事で役立たない=意味ない資格の烙印を押すのはあまりにナンセンスです。
FPの資格を勉強することは意味ない訳ではないのでまずは3級から勉強を始めてみましょう。