今回はSPYDとHDVとVYMを徹底比較しておすすめの商品を用途別で紹介します。
- 全ての高配当ETFの特徴が分かる
- 株価や配当利回りなどがグラフで見れる
- 目的によっておすすめ商品を紹介
- 筆者の投資実績を全て公開
- 配当金を効率よくもらえる
それぞれ大きな特徴がありますが共通していることは優秀な高配当ETF。これだけは認識しておくべき。
【この記事の信頼性】
- 各ファンドの公式情報
- Googleファイナンスより引用
- Zuuon-lineより引用
- 各証券口座から参照
- 筆者の投資実績を全て公開
前置きはほどほどにしてさっそく紹介していきましょう。
SPYDとHDVとVYMの基礎知識を理解しよう
①SPYD
ファンドの基礎情報
SPYDは投資信託で大人気のS&P500の中の高配当企業の上位80銘柄に投資した商品。具体的な情報は下記の通り。
【SPYDの詳細情報】
運営会社 | State Street |
---|---|
経費率 | 0.07% |
設定年月 | 2015年10月21日 |
トータルリターン | 8.55% |
分配金 | 4,70% |
リバランス | 1月と7月の年2回 |
投資銘柄 | S&P500高配当指数の上位80銘柄 |
組み入れ銘柄 | 金融 / 不動産 / エネルギーなど |
※State Street公式HPを参照して作成
SPYDは株価が比較的安く買えるので、1株の買い増しがとてもしやすい。現在は約5000円で1株買える株価です。
投資銘柄は1企業に偏らないように分散されてます。業界セクターは下記の通り。
金融、不動産、エネルギーなど景気敏感株が多く含まれているのがSPYDの特徴の1つ。
配当金の額&利回り
SPYDは米国高配当ETFの中でも特に高配当。配当金は3/6/9/12月の年4回もらえる。
【SPYDの年間配当金】
2017年 | 1.5493$ |
---|---|
2018年 | 1.618932$ |
2019年 | 1.746223$ |
2020年 | 1.632091$ |
2021年 | 1.54921$ |
分散投資をしつつ配当利回りが4~5%もあるのは正直すごすぎる。しかも経費率は0.07%と激安です。
②HDV
ファンドの基礎情報
HDVは3つのファンドの中では1番銘柄数が少ない。しかしリバランスという銘柄組み換えが年4回もあるのが特徴的。
【HDVの詳細情報】
運営会社 | BlackRock |
---|---|
経費率 | 0.08% |
設定年月 | 2011年 |
トータルリターン | 8.01% |
分配金 | 4.06% |
リバランス | 4半期に1回 |
投資銘柄 | モーニングスター配当フォーカス指数の75銘柄 |
組み入れ銘柄 | エネルギー / ヘルスケア / 生活必需品 |
※BlackRock公式HPを参照して作成
設定日以降の株価もコロナショックで一時期暴落しました。しかし今では回復して例題最高水準の株価になりました。
HDVは投資先の業界セクターが公共事業やヘルスケアなどSPYDとは違い景気敏感株を抑え目にしているのが特徴。
配当金の額&利回り
HDVの配当金は多少の上下はありますがほぼ毎年右肩上がり。SPYDと同様に配当金は3/6/9/12月の年4回もらえる。
【HDVの年間配当金】
2012年 | 2.09$ |
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2013年 | 2.23$ |
2014年 | 2.45$ |
2015年 | 2.87$ |
2016年 | 2.69$ |
2017年 | 2.94$ |
2018年 | 3.09$ |
2019年 | 3.20$ |
2020年 | 3.56$ |
2021年 | 3.50$ |
次に利回りを紹介。SPYDよりは劣りますが3.5~4%程の配当金利回りです。(ZUUon-lineより引用)
詳しい情報を知りたい方は下記の記事を読んでほしい。SPYDの配当金額も公開中です。
③VYM
ファンドの基礎情報
VYMはこの3つの中で最も多い銘柄に投資しています。その数は400。SPYDの80、HDVの75と比べるとその差は歴然。
【VYMの詳細情報】
運営会社 | Vanguard |
---|---|
経費率 | 0.06% |
設定年月 | 2006年 |
トータルリターン | 10.5% |
分配金 | 3.40% |
リバランス | 1年に1回 |
投資銘柄 | FTSEハイディビデンドールド指数 |
組み入れ銘柄 | 金融 / 消費財 / ヘルスケア |
*Vanguard社の公式HPを参照して作成
特にSPYD,HDVと違う点がある。それは不動産銘柄には一切投資をしていないこと。
基本的に高配当の景気敏感株は配当金が高いが値上がり益があまり狙えない場合が多い。
配当金の額&利回り
VYMは配当利回りは3つの米国高配当ETFの中では1番低い。しかし3%以上はあるので十分高水準と言える。
【VYMの年間配当金】
2012年 | 1.59$ |
---|---|
2013年 | 1.74$ |
2014年 | 1.90$ |
2015年 | 2.14$ |
2016年 | 2.20$ |
2017年 | 2.40$ |
2018年 | 2.64$ |
2019年 | 2.84$ |
2020年 | 2.90$ |
2021年 | 3.09$ |
分散投資をしているため唯一配当金が一切下がらない、きれいな右肩上がりのグラフ。配当利回りは3~.5%を推移しています。
3つの米国高配当ETFの中では利回りは1番低い。それでもこれだけ分散投資がされて3%台を確保しているのは優秀です。
SPYDとHDVとVYMを徹底比較すると特徴が分かる
①SPYDは配当利回りが1番高い
3つの米国高配当ETFを比べて分かる通りSPYDが配当利回りが1番高い。しかも1%前後も違うのでその差は歴然。
【過去3年間の平均利回り】
SPYD | 4.70+4.16+5.13=4.66% |
---|---|
HDV | 4.00+3.65+3.80=3.81% |
VYM | 3.38+3.11+3.64=3.37% |
*2019,2020,2021年の配当利回りを参照して計算
SPYDに投資をし続ければ個別株より分散投資しながら高水準の配当金をもらえる。いずれ不労所得だけで生活できる状態に。
②HDVはリバランスが多く安全性が高い
HDVは圧倒的にリバランスが多い。銘柄組み換えが頻繁に行われるほど良い投資先が選定されやすい。
【各ETFのリバランス頻度】
SPYD | 年2回 |
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HDV | 年4回 |
VYM | 年1回 |
HDVのリバランス回数は突出してます。財務の健全性はリスク分散に直結。リバランスが多いのは安心して投資ができる。
③VYMは銘柄数が多く配当金&値上がり益が狙える
VYMは銘柄数が400とSPYDやHDVと比べて圧倒的に多いです。おおよそ4倍以上の銘柄数になります。
【各ETFの銘柄数】
SPYD | 80銘柄 |
---|---|
HDV | 75銘柄 |
VYM | 400銘柄 |
これだけ分散投資が実行されています。銘柄数が多いほどリスク低減されるので安心。
- 1銘柄の占める割合の減少
- 株価が安定する
- 業種ごとの銘柄数も増加
人によってどの高配当ETFがおすすめか違う
①配当金だけの目当てならSPYD
SPYDだけに投資する人は圧倒的に配当金だけを追い求める人がおすすめ。利回りが1%違うのはトータルで見ると大きな資産の差になる。
【過去3年間の平均利回り】
SPYD | 4.70+4.16+5.13=4.66% |
---|---|
HDV | 4.00+3.65+3.80=3.81% |
VYM | 3.38+3.11+3.64=3.37% |
*2019,2020,2021年の配当利回りを参照して計算
SPYDは80銘柄にしか投資ができないのでリスク的にはかなり高い投資。そこでおすすめなのがSPYDと同時にインデックス投資もする。
SPYD | 配当金に特化。値上がり益は狙わなくてもOK |
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インデックス投資 | 分散投資が可能。値上がり益はここで狙う |
たまにぼったくりの投資信託があるので要注意。これさえ注意すれば投資信託は最強です。
②トータルリターンを最大化したいならVYM
米国高配当ETFで配当金だけでなくトータルのリターンで考えるならVYMが圧倒的におすすめ。
株価&配当金のダブルで利益を得たいならうってつけの高配当ETF。しかも配当金は一度も値下がりしたことがない安定性。
【各ETFの銘柄数】
SPYD | 80銘柄 |
---|---|
HDV | 75銘柄 |
VYM | 400銘柄 |
- 運用実績が1番長く安心
- トータルリターンがNo1
- 銘柄数が多く分散投資が完璧
- 配当金が15年間増配中
- トータルリターンはなんと年利10%超
着実に資産形成を米国高配当ETF1つでやりたいならVYM以外の選択肢はありません。
③配当金目当てで分散投資もしたいならSPYD×HDV
巷で注目されているおすすめの投資法はSPYDとHDVを組み合わせて投資。これは超絶おすすめの投資法です。
- 銘柄数が155に増加する
- 業界セクターが分散される
- 景気の上昇下落の両方に対処可能
- 配当利回りも4%以上を確保
SPYDとHDVを組み合わせるとお互いの短所を消すことができる。分散投資もVYMには劣りますが十分です。
*11分からSPYDとの組み合わせ情報
④筆者のSPYDとHDVとVYMの投資状況を大公開!
筆者の投資状況は③番を活用してSPYDとHDVを組み合わせて投資をしています。
【筆者利用中の証券口座】
楽天証券 | つみたてNISA&米国高配当ETFに投資 |
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SBI証券 | つみたてNISAの余剰資金を投資信託に投資 |
LINE証券 | キャンペーンでもらった4000円を投資、少額を日本株に投資 |
コインチェック | ビットコインとイーサリアムにつみたて投資 |
SMBC日興証券 | 三菱UFJ銀行の株を130保有 |
- 米国高配当ETFは配当金目当て
- 暴落が怖いのでリスク分散はしたい
- S&P500で値上がり益は任せている
- 将来は配当金だけで暮らしたい
上記の理由からSPYDとHDVを組み合わせています。これは投資している多くの人におすすめした投資法。
SPYDとHDVとVYMは特徴が違うが全て優秀な米国高配当ETF:まとめ
今回はSPYDとHDVとVYMを徹底比較しておすすめの商品を用途別で紹介してきました。
後は自分の投資の目的に合わせてどの米国高配当ETFに投資をするか決めるだけ。どれを選んでも投資に失敗する可能性は低い。
- SPYDは配当利回りが1番高い
- HDVはリバランスが多く安全
- VYMは銘柄数が多く配当金&値上がり益が狙える
【目的によった投資法の違い】
- 配当金だけの目当てならSPYD
- トータルリターンの最大化ならVYM
- 配当金目当てで分散投資もしたいならSPYD×HDV
後は自分の投資目的を明確にして早く投資するだけ。複利の力を活かすためにもすぐに投資を始めるのがおススメ。