・大学生がITパスポート取得するメリットは?
・就活でITパスポートは使える?
- ITパスポートの試験概要を把握
- ITパスポートを大学生取るべき理由が分かる
- 私のITパスポートの勉強法を紹介
- 勉強のモチベーションUP
- キャリア形成につながる
ITパスポートは国家試験です。それだけ信頼性が高く受験者数も年々増加している人気資格。
【この記事の信頼性】
- ITパスポート公式サイトの情報
- スタディングから引用
- リクルート就職白書の調査結果
- 私が現役大学3年生
- ITパスポートを勉強している
前置きはほどほどにしてさっそく紹介していきましょう。
大学生はまずITパスポートの概要
①試験範囲
試験範囲は3パートに分類されてます。
【試験の主な勉強内容】
ストラテジ系 | ITを使った企業戦略について |
---|---|
マネジメント系 | システム開発におけるマネジメントに関する分野 |
テクノロジ系 | ITにおける基礎理論とソフトウェア・ハードウェアの専門的な知識 |
文系大学生にとってはテクノロジ系の分野を苦手にする人が多い。私も勉強当初はそうでした。
【ITパスポート公式サイトより】
企業では、これから社会人となる学生に対して、ITを正しく活用できる能力「IT力」を求めています。今や文系・理系を問わず、「IT力」を持ち合わせていなければ、企業の戦力にはなりえません。
もはや、ITなくしてビジネスは成立しないため、企業もITに関する基礎知識を備えた人材を求めており、企業や省庁等の採用でiパスが活用されています。
②試験の合格率は
平均的にITパスポートの合格率は50%前後です。しかし大学生に限って計算すると40%以下になる。
【ITパスポート全体の合格率】
平成25年度 | 47.6% |
---|---|
平成26年度 | 47.9% |
平成27年度 | 47.4% |
平成28年度 | 48.3% |
平成29年度 | 50,.4% |
平成30年度 | 51.7% |
令和1年度 | 54.3% |
令和2年度 | 58.8% |
【学生に絞った場合の合格率】
平成25年度 | 34% |
---|---|
平成26年度 | 36% |
平成27年度 | 36% |
平成28年度 | 24% |
平成29年度 | 38% |
平成30年度 | 38% |
令和1年度 | 41% |
令和2年度 | 47.9% |
年々上昇傾向なのはよいですが、それでも学生の方が合格率は低い。やっぱり実務経験がある社会人が強い。
③試験の問題形式
試験の形式は4択方式です。合格に必要な条件がちょっと複雑なのでしっかり紹介します。
【ITパスポートの試験概要】
試験時間 | 120分 |
---|---|
出題数 | 100問 ストラテジ系(経営全般):35問程度 マネジメント系(IT管理):20問程度 テクノロジ系(IT技術):45問程度 |
出題形式 | 四股択一式 |
試験方式 | CBT(Computer Based Testing)方式。受験者はコンピュータに表示された試験問題に対して、マウスやキーボードを用いて解答 |
受験料 | 7,500円に最近改定 |
これだけでもちょっと複雑ですが、合格の基準はしっかりと理解したほうがいい。分けて紹介します。
【合格基準】
- 総合評価点600点以上であり、かつ分野別評価点もそれぞれ300点以上であること
- [総合評価点]
600点以上/1,000点(総合評価の満点) - [分野別評価点]
ストラテジ系 300点以上/1,000点(分野別評価の満点)
マネジメント系 300点以上/1,000点(分野別評価の満点)
テクノロジ系 300点以上/1,000点(分野別評価の満点)
簡単に言えばどの分野でも最低3割はできないと合格点の6割を超しても合格できないということ。
ITパスポートを大学生が取得するメリット
①就活を有利に進められる
ITパスポートは国家試験であり信頼性の高い資格。しかもIT化が進み需要も右肩上がり。
このように資格取得だけでは効果は低い。活かし方を知らないとたった9.5%の効果で終わる。
【資格の上手な使い方】
- 資格取得の過程や経緯をアピール
- 履歴書で差別化が図れる
- その業界や企業で働く熱意が伝わる
これをすることで資格取得のメリットが最大化。上記を実践すれば下記の効果が得られます。
【資格習得でのアピールポイント】
資格を保有している | 9.5% |
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今後の可能性 | 66.9% |
勉強熱心という人柄 | 92.2% |
自社・この企業への熱意 | 74.8% |
これだけアピールできたら最強です。しかもエントリーシートで加点対象として扱う企業が年々増加。
【ITパスポートの加点を公表した企業】
- 東芝ITサービス株式会社
- 株式会社NTTデータ
- 株式会社サイバーエージェント
- キャノンマーケティングジャパン株式会社
- パナソニック株式会社
- 綜合警備保障株式会社(ALSOK)
- 大日本印刷株式会社(DNP)
②需要の高い人材になれる
ITパスポートの取得で需要が上がり市場価値の高めることが可能。これは実例を見ると強く実感できる。
【株式会社サイバーエージェントの場合】
2016年入社の新入社員に対し、ITに関する知識のみならず経営やマネジメントに関する基本的な知識を身に付けるため、ITパスポート試験(iパス)を導入決定。入社前の内定段階又は入社後に、全新入社員にiパスを受験させる予定。
【JCBの場合】
世界中でキャッシュレス市場の拡大や新たなテクノロジーが誕生する中、社員のITリテラシーの上が必須と考える。その一環で、ITパスポート試験の合格を推奨・支援。合格者に対し、受験手数料の負担+報奨金の支給も行う。
【株式会社日立製作所の場合】
情報・通信システム社では、ITパスポート試験はIT知識を学ばなかった文系出身の営業新人に適切なレベル、またIT部門の営業として最低限必要な知識が担保されるため、営業部門の新人に受験を必須化。(すべてITパスポート公式サイト引用)
③社会人以降の実務経験に活きる
ITパスポートは社会人としての基礎知識の取得が目的の資格。そのため実務経験にたくさん活きる。
- 業務で使うツールを有効活用できる
- 経営戦略を理解できる
- 難しいビジネス用語をすべて理解
- メールの仕組みと使い方をマスター
- 個人情報の管理ができる
- セキュリティー対策ができる
- コンプライアンス問題に対処できる
ITパスポートの勉強をすればどれだけ実務経験に活きるか一発で理解できます。
④上位資格の腕試しになる
ITパスポートは情報処理技術者試験の中では簡単な位置づけです。冒頭で紹介した画像の通りです。
なのでITパスポートの上位資格を取得したい際の腕試しになります。事前に向き不向きを判断できるのは大きい。
【ITパスポートを受験した後】
- ITパスポートを受験する
- 人それぞれ簡単or普通or難しい感情が出る
- 基礎で終わすか上位資格を勉強するか決める
ITに関する知識や技術に特化したい方は上位資格の腕試しとしてITパスポートを受けてみよう。
現役大学生の私のITパスポートの勉強法
①スタディングの通信講座を受講
私はスタディングという通信スクールを受講してITパスポートを勉強しました。実際効率よく学習できてます。
- スキマ時間に倍速で動画視聴可能
- テキストがWEB上で完結
- 暗記シートがすでに用意
- 単元ごとに問題集が用意
- 費用が1万円未満と安価
確実に言えるのは独学より学習時間は短くて済む。大学生の時間は貴重なので払う価値は十分ある。
②筋トレと通学時間に動画を視聴
②ではインプット、③ではアウトプットに焦点を当てて解説。まずはインプット方法。
スタディングの講義を筋トレ時と通学時間に2倍速にして動画を視聴。1回の講義は40分なので20分で見終わる。
【主なスキマ時間の活用法】
- 歯を磨く時間
- お風呂の入浴時間の一部
- トイレで大をしてる時
- 筋トレ時間
- 通学の時間
- 友達や知り合いとの待ち合わせ時間
スキマ時間は平均2時間あると言われてます。この半分でも使いこなせればだいぶ講義を聞けますよ。
③朝とスキマ時間に独学道場で問題を解く
朝の30分とスキマ時間には過去問道場で問題をひたすら解きまくる。やっぱり勉強は問題を解いてナンボです。
【スタディングより独学道場の問題を解く理由】
- スタディングの難易度がやさしい
- 独学道場の評判が高い
- 過去問を解くことに注力したい
これは通信スクール、独学に関わらず全員におすすめしたい。過去問に慣れたいなら必須ですよ。
ITパスポートを大学生が取得するのはキャリア形成に好影響!:まとめ
今回はITパスポートの試験概要や大学生との関係性について徹底解説してきました。
- 就活を有利に進められる
- 需要の高い人材になれる
- 社会人以降の実務経験に活きる
- 上位資格の腕試しになる