今回はVYMがおすすめしない人とする人を解説して最適な投資法を紹介します。
- VYMのETFの情報が手に入る
- VYMがおすすめな人とおすすめしない人の特徴が分かる
- VYMとの付き合い方が分かる
- おすすめの投資法を紹介
- 筆者の投資実績を全て公開
VYMは他の高配当ETFと比べるとかなり分散投資がされているのでリスク低く投資ができる金融商品です。
【VYMの詳細情報】
運営会社 | Vanguard |
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経費率 | 0.06% |
設定年月 | 2006年 |
トータルリターン | 10.5% |
分配金 | 3.40% |
リバランス | 1年に1回 |
投資銘柄 | FTSEハイディビデンドールド指数 |
組み入れ銘柄 | 金融 / 消費財 / ヘルスケア |
*Vanguard社の公式HPを参照して作成
【この記事の信頼性】
- Vanguard社の公式情報
- Googleファイナンスより引用
- 楽天証券より引用
- マネックス証券より引用
前置きはほどほどにしてさっそく紹介していきましょう。
VYMの基本情報を理解しておこう
冒頭にも紹介した通りVYMは400銘柄に投資されておりSPYD×HDVと共に高配当ETFとして大人気の商品です。
配当金をゲットしてなおかつ分散投資をするためにたくさんの業種に投資。SPYD×HDVと違う点は不動産セクターには投資をしてない。
【上位10銘柄とその比率】
ジョンソン・エンド・ジョンソン | 3.24% |
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JPモルガン・チェース・アンド・カンパニー | 3.11% |
ホーム・デポ | 2.78% |
プロクター・アンド・ギャンブル(P&G) | 2.75% |
バンク・オブ・アメリカ | 2.37% |
エクソンモービル | 2.30% |
ファイザー | 2.10% |
シェブロン | 1.81% |
アッヴィ | 1.73% |
ペプシコ | 1.71% |
VYMは他の高配当ETFと比べると大きな値上がり益が狙えます。これは株価を見れば一目瞭然です。
VYMはおすすめしないと言われる理由とは?
①値上がり益を狙うならインデックス投資の方が上
VYMは高配当ETFの中では値上がり益を狙える。しかし値上がり益に重きを置くなら圧倒的にインデックス投資の方が上です。
【銘柄数比較】
VYM | 400銘柄 |
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VOO | 513銘柄 |
VTI | 3791銘柄 |
【純資産額比較】
VYM | 486億ドル |
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VOO | 7395億ドル |
VTI | 1兆2000億円 |
分散投資と純資産額もVOOやVTIには歯が立ちません。それだけインデックス投資の方が有名で投資している人が多い。
②高配当ETFの割には配当利回りが低い
VYMは高配当ETFの中では分散投資が効いています。そのため配当利回りもその分少なくなってしまいます。
【平均の配当利回り】
SPYD | 4.5~5% |
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HDV | 3.5~4% |
VYM | 3%前後 |
配当金目当てだと3%はだいぶ物足りない印象。利回りが中途半端なのがVYMの特徴でもあります。
③為替と米国課税の影響を受ける
VYMに限らず全てのアメリカ株やETFに当てはまることが為替と米国課税の影響を受けることです。
SPYD | 5%→3.59% |
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HDV | 4%→2.872% |
VYM | 3%→2.154% |
だいぶ利回りが低下してしまいます。米国株に投資する以上2重課税があるのは知っておくべきです。
意外と忘れがちなのが為替の影響。これを無視することはできない。株価×為替で始めて米国株の投資の損益が決まる。
- 円安(80→100円) 株価が横ばいでも利益が出る
- 円高(100→80円) 株価が横ばいでも損失が出る
用は円安は運用益に円高は損失益になります。これに株価を掛け合わせると利益が計算できる。
*2倍速推奨。常に最新の情報をチェックしよう
それでもVYMがおすすめ人は一定数いる
①高配当株投資を超リスク低減してやりたい
VYMは高配当ETFの中では圧倒的に銘柄数が多い&景気敏感株の割合が少ないためリスクが低いです。
【高配当ETFの銘柄数】
VYM | 400銘柄 |
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SPYD | 80銘柄 |
HDV | 75銘柄 |
SPYD×HDV | 155銘柄 |
②配当金と値上がり益を両方狙いたい
VYMは配当金だけでなく値上がり益も狙えます。そのためトータルリターンの数値で見るとSPYD×HDVの上を行きます。
投資の目的が高配当ETFで資産を最大化させたいならVYMの一択という状況ですね。
- インデックス投資はつまらない
- けど値上がり益は欲しい
- 配当金もあって生活の足しにしたい
この考えを持って投資商品を1つ選べと言われたらVYMです。SPYD×HDVにはそこまでの魅力は持ってない。
FP2級の筆者の場合の高配当ETFとの付き合い方
①高配当ETFはSPYD×HDVで購入
私の場合は高配当ETFに投資中の商品はSPYD×HDVです。楽天証券で毎月購入中。
- 配当金目当ての投資をしてる
- 株価の上昇はS&P500の投資信託で賄う
- SPYD×HDVでも十分な分散投資
*2倍速推奨
②VYMは母が購入して家族で高配当ETFを分散
- トータルリターンを意識した
- 配当金もある程度は求めている
- 家族で高配当ETFに分散投資
- インデックス投資で値上がり益も確保
個人ではなく家族単位で見ると米国ETFにSPYD×HDV×VYMの全てに投資をしている状況です。
③高配当ETFでは値上がり益は狙わない(インデックス投資で賄う)
先ほども言いましたが高配当ETFで値上がり益は狙っていません。株価は横ばいでも配当金だけもらえればOK。
【投資中の商品の全て】
SPYD | 86株 |
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HDV | 32株 |
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500) | 64.34口 |
楽天・全世界株式インデックスファンド | 72.702口 |
たわらノーロード 日経225 | 14.626口 |
三菱UFJ銀行 | 130株 |
ビットコイン | 毎月1万円積み立て投資(2ヶ月) |
イーサリアム | 毎月1万円積み立て投資(2ヶ月) |
投資信託は絶対にインデックス投資一択です。変なアクティブファンドだけは買わないようにくれぐれも注意してください。
④配当金は月30万円(年360万円)になるまでは再投資
私はもらった配当金は確実に再投資します。なぜなら目先の配当金より将来の目標の配当金を早く達成したいから。
VYMは配当金or値上がり益に特化したいならおすすめしない:まとめ
今回はVYMがおすすめしない理由やそれでも投資すべき人の両方を徹底解説してきました。
配当金を狙うならSPYD×HDV、値上がり益を狙うならS&P500や全世界株式などのインデックス投資の方が上です。
- 値上がり益を狙うならインデックス投資の方が上
- 高配当ETFの割には配当利回りが低い
- 為替と米国課税の影響を受ける
【それでもVYMがおすすめ人もいる】
- 高配当株投資を超リスク低減してやりたい
- 配当金と値上がり益を両方狙いたい
あとは自分の投資の目的に合わせて投資商品を決めるだけ。どれを選んでも投資で大幅なマイナスを得る可能性は低い。