今回は世間で高配当株はおすすめしない理由とそれでもやるべき理由を両方解説します。
- 高配当株に否定的な理由が分かる
- 高配当株のメリットも分かる
- 具体的な対策方法を紹介
- リスクを低く高配当株投資ができる
- 配当金だけで暮らせる可能性がある
高配当株はデメリットもありますが、メリットも確実に存在します。投資の目的によっておすすめ度が変わるだけ。
【この記事の信頼性】
- 国税庁が発表したデータ
- Googleファイナンスより引用
- 東洋オンラインを参照
- トウシル(楽天証券が運用)より引用
前置きはほどほどにしてさっそく紹介していきましょう。
世間で高配当株はおすすめしないと言われる理由とは?
①税金が高い(20.315%の税金)
高配当株投資で毎年配当金をもらうと必ず20.315%の税金がかかります。
【税金の種類】
所得税 | 15.315% |
---|---|
地方税 | 5% |
(国税庁より参照)
このため毎年10万円の配当金もらう場合には20315円が税金として持っていかれます。
毎年税金が取られるのと売却した1回とでは長期的に見て資産が大きく変わります。
②株価の上昇はほとんど見込めない
配当金の利回りが高い企業は株価の上昇はほとんど見込めないです。なぜなら成熟した企業であるから。
成長企業 | 配当金は出さずに事業に投資する |
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成熟企業 | 売上を事業ではなく株主に還元する |
成熟企業は事業に投資しても大きな成長が見込めないため株主に配当金を出して還元。これが高配当株になる。
日本で言うとJT、ENEOS、などは産業の逆風もあって配当金を出していますが株価は右肩下がり。企業の売り上げも減少傾向。
高配当株で株価の上昇も狙うのは難しい。日本企業だとなおさらです。
③高配当株には罠銘柄が潜んでいる
高配当株には罠銘柄が多く潜んでいる。配当利回りが10%超なんて釣り文句があっても絶対に騙されないでくださいね。
【配当金利回りが異常に高い場合】
- 記念配当
- 特別配当
- 株価が一気に暴落
この3つが原因。配当金が毎年10%以上もらえる企業は日本において存在しない。すぐに利回りが下落します。
【日本の配当利回りごとの捉え方】
4% | ある程度業績を判断して積極的に投資 |
---|---|
5% | しっかり業績を判断して優良企業なら投資 |
6% | 基本的に疑って業績判断をして超優良企業なら投資 |
7%~ | 基本的にアウトと思ってOK |
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④業績不振で減配や無配のリスクを抱える
高配当株は業績不振の影響があると減配や無配のリスクがあります。こうなったら速攻売却しないとダメです。
1番有名な事象が東京電力の無配事件ですね。東日本大震災の影響で高配当株で安定している企業であった東京電力の株価が暴落&無配になりました。
後今後に衰退が確実視される業界の企業も投資はあまりお勧めしない。中長期的に減配や無配の可能性が高い。
- 出版業界
- 製造業界
- アパレル業界
- ブライダル業界
- テレビ業界
- 旅行業界
- 士業
(DMM WEBCAMPを参照)
それでも高配当株をおすすめする大きな理由とは?
①毎年利益が確定する
高配当株の投資は毎年利益が確定します。これは精神衛生上とても優しい。特に投資初心者はメリットが大きいかも。
インデックス投資 | ほったらかしでOK。しかし株価の下落=利益の減少 |
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高配当株投資 | 毎年配当金で数%の利益が確定 株価の100%の配当金がもらえれば暴落してもプラスの利益 |
これはインデックス投資にはない高配当株投資の唯一の特徴でメリットでもあります。
- 再投資して複利の力を活かす
- 焼肉や服のぜいたく品に使う
- 生活費のプラスにする
- 学費を払う費用に充てる
などなど毎年利益が確定するので自由度が高い。これは配当金がもらえる大きなメリット。
②投資で資産が増える感覚が味わいやすい
①と似てますが、高配当株投資は資産が増える感覚が味わいやすい。これはインデックス投資と比べると明白。
インデックス投資 | 値上がり益だけなので売った時にしか資産が増える感覚がない |
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高配当株投資 | 毎年配当金というキャッシュが証券口座に振り込まれる。 |
同じ5%の運用益の場合でも圧倒的に高配当株投資の方が資産が増えた感覚になります。なぜならお金が手元に残るから。
(筆者の投資状況をスクショした画像)
③売り時を全く考えないでOK
高配当株投資の場合はほとんど売り時を考える必要はない。売るとしたら減配と無配の情報が入った時だけ。
インデックス投資 | 必要に応じて資産を売却して取り崩す必要アリ。(4%ルール推奨) |
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高配当株投資 | 配当が出るなら死ぬまで保有してOK。利益は毎年ゲット |
高配当株の売り時は減配か無配になった時だけ。株価の下落があっても配当金が維持されていれば全く問題ない。
④完全な不労所得の獲得
高配当株投資で得られた配当金は完全なる不労所得。労せず収入が得られるのはメリットでしかない。
労働収入 | 本業の仕事 |
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事業収入 | WEBライターやブログなどの副業 |
配当収入 | 完全なる不労所得。労力は一切なし |
この3つがありますが配当収入は働く必要が一切ない。投資は人に働いてもらって収入を得る方法。
- 人生の自由時間を増やせる
- 収入源の分散でリスクが低減
- 会社をやめられる
- お金持ちになれる
- いつでも挑戦できる環境が手に入る
配当金で月5万円(年60万円)もらえたら年収が+60万円と一緒。しかも昇進するための努力が一切必要ない。
これで配当金による不労所得が生活費<配当金になれば仕事をしなくても一生暮らせる。いわゆるFIRE達成です。
FP2級の筆者が高配当株などの投資状況を大公開
私は2020年から投資をスタート。着実に資産形成が進んでいるので投資状況と使用している証券口座を全て公開します。
【筆者利用中の証券口座】
楽天証券 | つみたてNISA&米国高配当ETFに投資 |
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SBI証券 | つみたてNISAの余剰資金を投資信託に投資 |
LINE証券 | キャンペーンでもらった4000円を投資、少額を日本株に投資 |
コインチェック | ビットコインとイーサリアムにつみたて投資 |
SMBC日興証券 | 三菱UFJ銀行の株を130保有 |
これだけだと具体的な商品がわからないですよね。投資した商品とその額も全て公開するので安心してください。
【投資中の商品の全て】
SPYD | 85株 |
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HDV | 32株 |
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500) | 64.34口 |
楽天・全世界株式インデックスファンド | 72.702口 |
たわらノーロード 日経225 | 14.626口 |
三菱UFJ銀行 | 130株 |
ビットコイン | 毎月1万円積み立て投資(2ヶ月) |
イーサリアム | 毎月1万円積み立て投資(2ヶ月) |
リスクを低く高配当株投資をするなら対策セヨ
①インデックス投資と高配当株の目的の違いを認識する
巷ではインデックス投資が最強と言われている。資産を最大化させるにはそうですが高配当株のメリットも十分ある。
インデックス投資 | 資産を最大化。淡々と投資をするだけ |
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高配当株投資 | 毎年のキャッシュを獲得。利益を自由に使える選択肢を持つ |
それぞれの目的や長所が存在する。しっかり認識しておけばどちらの投資をすべきか明確になります。
- 毎年利益を自由に使いたい
- 資産を切り崩すのがストレス
- 配当金だけで暮らしたい
これらに当てはまる人は高配当株投資がめちゃくちゃおすすめです。
②高配当ETFを買う
高配当株投資が世間でおすすめされない理由はリスクが高い&業界が偏るがあげられる。間違いないが対策はある。
高配当ETFに1つ投資をすれば何十何百銘柄に分散投資ができて業界も偏りがなくなる。
- 配当利回りが高い
- 1つの商品で分散投資が可能
- 銘柄選定が全く必要ない
- 健全な企業だけに投資ができる
③リスクの取り過ぎに注意する
仮にETFではなく個別株に投資をする場合は絶対にリスクの取り過ぎには注意してほしい。
【リスクの取り過ぎ例】
- 個別株に集中投資
- 業界が偏っている
- 一時期に多額を投資
- 目先の配当利回りだけを重視
これをすると高配当の配当金を得る可能性もありますが大損するリスクも高まります。
くれぐれも適切なリスクを取って投資すべき。
④インデックス投資と組み合わせる
おすすめはインデックス投資と高配当株投資を組み合わせる。これで両方のメリットを享受できるので一石二鳥。
- 値上がり益と配当金の両方を確保
- さらにリスクを分散できる
- 大損するリスクを減らせる&大勝する可能性も確保
- 配当金で資産が増える実感もある
- どちらのメリットも理解できる
S&P500のようなインデックスファンドを購入しつつ、個別株や高配当ETFに投資すれば両方のメリットを得られます。
⑤高利回りばかり求めるより投資額を増やす
高配当株に投資をするなら配当利回りを高めようし過ぎるのは危険。それより投資額を増やす努力をすべき。
投資額を増やすのはキャッシュがあればリスクは増えない。そっちを追い求めるべき。
【100万円の投資をしている場合】
配当利回りを高める | 1%増やしても利益は+1万円だけ。しかもリスクは上がる |
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投資額を増やす | 月5万円増やせば利回り5%なら+3万。リスクは上がらない |
ある程度の配当利回りを確保できたら絶対に投資額を増やす努力をする。そのためにも種銭が必要です。
- 支出を減らす
- 転職をして給料を上げる
- いらない不用品を全て売る
- 副業を始める
- 配当金を使わずに再投資
後はひたすら投資額を増やせばいい。圧倒的に早く資産を築けます。
高配当株はおすすめできる。投資の目的を確認すべき:まとめ
今回は高配当株がおすすめしない理由とそれでもやるべき理由の両方を解説してきました。
高配当株のメリットは毎年配当金がもらえる。毎年利益が確定してお金が入るのは高配当株投資だけの大きなメリット
- 毎年利益が確定する
- 資産が着実に増える感覚が味わえる
- 売り時を全く考えないでOK
- 完全な不労所得の獲得
【高配当株投資への対策】
- インデックス投資と高配当株の目的の違いを認識する
- 高配当ETFを買う
- リスクの取り過ぎに注意する
- インデックス投資と組み合わせる
- 高利回りより投資額を増やす
【ETFと個別株に適した証券口座】