・簿記2級をいきなり勉強したい
・簿記3級の勉強はしなくても大丈夫?
・そもそも簿記3級を飛ばして2級の試験は受けられるの?
今回は簿記2級をいきなり勉強+受験は可能なのかについて詳しく解説していきます。
- 簿記2級をいきなり受験するのは可能か分かる
- 簿記2級をいきなり勉強するのが向いてる人かチェックできる
- 簿記2級のおすすめの勉強法やポイントが分かる
- 私の簿記2級取得までの体験談が分かる
- 簿記2級を取得するメリットもわかる
実際に簿記2級から受験して一発合格する人もいます。どういう人に向いてるのか詳しく解説していきます。
【この記事の信頼性】
- 日本商工会議所の公式情報
- 私が簿記2級一発合格者である
- 身近に対照的な簿記2級の取得法の人がいる
- 簿記2級の通信スクールを活用していた
簿記2級をいきなり受験する本質に迫っていきます。それではさっそく紹介していきましょう。
簿記2級をいきなり受験するのは受験資格的に問題ナシ
簿記の受験資格は級にかかわらず全くありません。なのでいきなり2級を受験するのも全く問題ないです。
- 学歴
- 年齢
- 性別
- 国籍
全て問題ナシです。しかも1,2級、2,3級の併願受験も可能です。
簿記2級をいきなり受験してもいい人
①簿記2級取得までの費用をなるべく減らしたい人
なるべく費用を減らしたい方は簿記2級のいきなり受験で可能になります。
- 通信スクールの費用が安くなる
- 簿記3級の2850円の受験代がなくなる
特に通信スクールを活用したい人はメリットが大きいです。なぜなら通信スクールには簿記3級・2級同時パックがあるところが多いから。
【各通信スクールの講座費用】
クレアール | 2級のみ36,570円 2,3級同時パック34,500円 |
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スタディング | 2級のみ19,800円 2,3級同時パック22,000円 |
ユーキャン | 2級のみ49,000円 2,3級同時パック なし |
大原 | 2級のみ66,000円 2,3級同時パック76,800円 |
簿記2級をいきなり取得したい場合でも3級の勉強は必須です。なぜなら勉強内容が通じてる+2級は3級の応用問題だから。
2,3級同時パックと3級の受験料をなくすことで1万円近く費用を減らすことが可能です。
②簿記2級と3級を同時受験する人
簿記2級と3級を同時に受験する人は全く問題ないです。
- 事前に簿記3級を受けて不合格になった
- 通信スクールで簿記2級3級を同時に勉強してる
- 前回の簿記3級の試験には間に合わず併願で受ける
- 簿記2級は微妙だけど3級は確実に合格できそう
これらの人は問題ないです。簿記3級は午前、簿記2級の試験は午後なので併願受験が可能です。
- 簿記3級だけ合格→簿記3級取得者
- 3級不合格で2級は合格→簿記2級取得者
仮に簿記2級だけ受かっても、立派な簿記2級取得者になれるので、正直同時受験するデメリットは存在しないです。
③急ぎで簿記2級を取らなくてもよい人
今すぐ簿記2級の資格はいらないという方は、簿記2級をいきなり受験するのはアリです。
- 簿記3級の勉強で基礎を固めて簿記2級を受験すれば問題なし
- 社会人でコツコツ勉強していきたい
- 大学生のなり立てで今すぐ資格はいらない
- 就活前までに取得できればいい
- 受験日は明確に定めず合格できそうになったら受験
簿記2級はある程度の勉強時間が必要です。
- 独学の場合350~450時間
- スクールの場合 250~350時間
急ぎでないこと=1日の勉強時間が少なくても大丈夫です。これは合格するためには大きなアドバンテージになります。
④公認会計士を勉強してる人
公認会計士は簿記の上位資格と言われています。公認会計士を勉強してる人は簿記2級をいきなり勉強しても全く問題ないです。
公認会計士を勉強してる人は、不合格の時の保険で簿記を受験する人もいます。受験対策でちょっと勉強すればいいのでいきなり受験しても全く問題ないです。
簿記2級のいきなり受験がおすすめできない人
①合格率を上げたい人
簿記2級の合格率を上げたい人はいきなり受験するのはおすすめしません。なぜなら簿記2級はただでさえ合格率が低いから。
見て分かる通り10%~20%と低い水準です。この低い合格率でいきなり受験して合格できる割合はよくて5%です。
- 受験費用はなるべくかけたくない
- どうしても一発で合格したい
- 具体的に取得すべき期限が決まってる
これらの人は簿記2級をいきなり受験するのはあまりにギャンブルすぎます。
②段階的に成果が目に見えてほしい人
段階的に成果が目に見えてほしい人はいきなり受験はおすすめしません。なぜなら不合格=成果が0だからです。
簿記2級のみ受験 | 不合格だと成果0 |
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簿記3級から段階的に受験 | 3級の資格は成果として残る |
簿記3級2級同時受験 | 片方合格したほうの成果が残る |
いきなり受験は落ちたときに就活や転職の資格欄に何も書けません。また気分的にもきついです。
- 着実な成果が見えないと嫌だ
- 不合格になったらすぐ挫折しそう
- 不合格でも次に向けて頑張れる
人によってさまざまですが、上記2人は3級からor同時受験、一番下の人はいきなり2級を受験するべきだと思います。
③簿記3級の取得で大学の単位がもらえる人
これは大学生限定ですが、簿記3級の取得で単位がもらえる人は絶対に3級も受験しましょう。
簿記2級をいきなり受験する場合も3級の勉強はする
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ついでに3級を受験することで資格が得られる
↓
2~4単位がもらえる
↓
90分×15講義+テスト勉強5時間=27.5時間分のメリット
↓
大学の講義時間分を簿記2級の勉強時間に回せる
私の簿記2級取得の体験談
私は第158回の簿記2級の試験を受けました。そしてありがたいことに1発合格することができました。
- 簿記3級の受験日の夜にクレアールという通信スクールに入会
- 2週間後に3級の95点の合格通知を見る
- 本格的に簿記2級の勉強を始める
- ひたすら動画を見て問題集を解きまくる
- 工業簿記が難しくて落ち込む
- 試験1か月前に10日ほど体調不良で勉強できない
- 試験1週間前から過去問を解く
- 40~50点台を連発して落ち込む
- 間違えた問題を徹底的に勉強する
- まさかの70点ジャストで合格
この流れで1発合格できました。この体験を受けて簿記2級合格に向けて感じたことがあるので紹介します。
- 過去問はもっと早くから取り組むべき
- 体調管理に勝る重要なことはない
- ギリギリまで粘れば何とかなる
- 毎日コツコツ勉強するほうが楽+記憶に残りやすい
簿記2級をいきなり受験する人向けのおすすめ勉強法
①簿記3級の勉強は絶対にすっ飛ばさない
記事の序盤から何度も言ってますが、簿記2級をいきなり受験する場合でも3級の勉強は必須です。絶対にすっ飛ばさないでください。
- 3級の知識は2級でも普通に使う
- 2級から勉強を始めても全く理解できない
- いきなり応用問題を解くようなもので時間のムダ
これらが容易に想像できるのでやめましょう。簿記2級を勉強したい気持ちを抑えて簿記3級のテキストを手に取りましょう。
②参考書を読むより問題を解くことに時間を割く
簿記2級3級の勉強に問わず、参考書を読むことより問題を解くことに時間を使いましょう。なぜなら簿記は暗記科目では全くないからです。
- とりあえず参考書を1周読む
- 後はひたすら問題を解き続ける
- 何回も間違うところは参考書で確認をする
- 苦手分野がある程度つぶれたら過去問で試験対策
これが最短かつ効率よく学習する方法です。問題を解く方が記憶に定着しやすいことは脳科学的にも証明済みです。
200時間の勉強をする場合は140時間くらいは問題を解くことに充てるべきということです。
③通信スクールの活用で効率よく勉強する
簿記2級は合格率が低い+勉強時間をたくさん要する資格です。通信スクールを活用することで両者の改善が可能です。
- 独学より勉強時間を平均100時間減らせる
- 正しい理解でき、効率よく学習できる
- 疑問点を質問して解決できる
- 独学よりスクール受講者は2倍近くの合格率UP
- スキマ時間を有効的に使える
- 時間や場所に問わられず勉強できる
- 通いのスクールより費用が断然安い
スクールの活用で100時間学習時間が減る
↓
そのかわり4万円のスクール費用がかかる
↓
空いた100時間で時給1000~1500円で働く
↓
26~40時間でスクール費用は回収できる
↓
費用は回収しながら60~74時間のゆとりができる
こう考えれば、スクールを活用すべきだということがわかります。短期的な思考で独学一択しか頭にないのはもったいないです。
簿記2級を取得した先にある大きなメリット
簿記2級を取得するメリットは絶大です。知っていれば勉強のモチベーションが上がります。就活やその他にも役立つので2つに分けて紹介します。
- 履歴書などの書類選考で一気に有利
- 簿記2級は企業が最も求めている資格
- 企業分析ができ就職先の選定や面接で有利
- 大学でなまけず勉強してきたことの証明
- 簿記はビジネスマンの必須スキル
- 簿記の上位資格の税理士や公認会計士の勉強になる
- 転職の際にも役立つ
- 株式投資の際に知識が活かせる
- 起業や副業をした時の必須スキル
- 大学の単位が余裕で取れる
簿記2級を取って満足していてはもったいないです。たくさん勉強して取得したならメリットを使い倒すべき。
これらのメリットを知るだけでモチベーションが上がります。紙に書きだして毎日見るのもありですよ。
簿記2級をいきなり受験は人による!:まとめ
今回は簿記2級をいきなり受験することについて詳しく解説してきました。
この記事で紹介した項目に自分が当てはまってるか確認するべき。その条件によって今後の方針を変えましょう。
- 勉強に書ける費用をなるべく減らしたい人
- 簿記2級と3級を同時受験する人
- 急ぎで簿記2級を取らなくてもよい人
- 公認会計士などの簿記2級の上位資格を勉強してる人
- 合格率を上げたい人
- 段階的に成果が目に見えてほしい人
- 簿記3級の取得で大学の単位がもらえる人
簿記2級は難易度が高い分、取得できたら本当に大きなアドバンテージになります。
簿記2級を効率よく学習して合格率を高めましょう。合格した未来を想像して勉強してみてください。