・簿記3級は独学で合格したけど2級も行けるの?
・簿記2級がめっち難しく感じる
・独学とスクールはどっちがいい?
今回は簿記2級は独学では難しいのかについての悩みを解決します。
・簿記2級が難しく感じるか正確に把握
・簿記2級の概要も併せて紹介
・独学でも合格できる人の特徴を紹介
・簿記2級を独学するメリット・デメリットが分かる
【この記事の信頼性】
- 商工会議所が公式に発表
- 数々の簿記2級受験者の体験談付き
- 私が簿記3級と2級を一発合格
- クレアールの合格体験記に掲載
- 各通信スクールの公式情報
それではさっそく紹介していきましょう。
簿記2級の取得と学習が難しいと感じる4つの理由
①試験範囲の拡大
残念なことに、2016年以降は出題範囲が改定され、どんどん拡大されました。
【追加された試験範囲】
- 連結会計(特に難しい)
- 税効果会計
- 外貨建て取引
- リース資産
- 製造業を含む決算整理
(商工会議所簿記検定試験主題区分表)
10年前と比べると試験範囲が1.5倍近く増えました。
簿記2級が難しく感じる主な原因は試験範囲の拡大が主な要因です。
②合格率が低下傾向
試験範囲の拡大もあり、合格率が低下傾向にあるのが現状です。
第147回以降から、特に難しいと言われている連結会計が追加されています。
特に第157回の8.6%は簿記の上位資格である公認会計士よりも低い合格率なのでエグいです。
③簿記3級にはない工業簿記が追加
簿記2級と違い、商業簿記にプラスして工業簿記が試験範囲に追加されます。
これは2級からの出題範囲で0からの学習になるので得意不得意が明確に分かれます。
意外と配点が大きいので、取りこぼしは命取りになります。
④簿記3級を学習してない
簿記には受験資格がなく、簿記3級の学習を飛ばして、簿記2級の勉強を始めてしまう人が一定数います。
これは正直言って、自ら簿記2級の難易度を上げているのと同じです。
いきなり簿記2級の勉強をする=応用問題を先に解き始めているのと同じです。
簿記2級が独学でも受かる人の特徴
①すでに簿記2級を学校で勉強したことがある
簿記2級を学校の講義で勉強した経験がある人は独学でも受かりやすい。なぜなら、内容を忘れてても、1度覚えた・聞いた経験はアドバンテージになるから。
【効率よく学習する方法】
・インプットする(すでに経験済み)
↓
・問題を解く(すでに経験済み)
↓
・わからないところを発見する
↓
・またインプットする…
【学んでいてもあまり効果がない例】
- あまりにも期間が空きすぎた(10年)
- 勉強期間にまじめに取り組んでない
②取得までの期間をまったく気にしない
勉強してから取得する期間をまったく気にしない人は独学でも受かりやすい。
基本的に簿記の勉強は試験4か月前から始めるのが最適と言われ、独学の場合は350~450時間の勉強期間が必要です。
【1日の勉強時間】
半年後 | 2~2.5時間 |
---|---|
9か月後 | 1.3~1.6時間 |
1年後 | 1~1.25時間 |
③公認会計士など簿記の上位資格を勉強している
公認会計士など、簿記の上位資格を勉強している人は独学でも全く問題ないです。
正直上記2つの人は独学も可能だけどスクールを使うのがおすすめですが、今回に関しては全く問題なしです。
【簿記2級の主な上位資格】
- 簿記1級
- 公認会計士
- 中小企業診断士
簿記2級が上位資格のステップアップに使えると言われる理由はこれです。
簿記2級を独学するメリット
①受験日を決める必要がない
独学は受験日を決める必要がない。なぜなら、スクールの場合は受験回を設定して、それまで講座を受講できるシステムだから。
【スクールと独学の違い】
スクールを活用 | 受験日を決め、講座を受講し合格を目指す |
---|---|
独学で勉強する | 好きな受験日を設定できる(変更も可) |
これはスクールにはない魅力の一つです。
②費用が安く済む(例外もある)
費用が安く済むのは独学の最大のメリットと言っても過言ではない。
教材費 | (商業簿記と工業簿記)の参考書+問題集+過去問(約1万円) |
---|---|
受験料 | 一回当たり4720円 |
- テキストを買い変える+受験を3回受ける=+2万5000円
- 受験を5回受験=+2万5000円
これでトータルの費用が4万円を超える。
【簿記2級が不合格になる確率】
1回 | 90% |
---|---|
2回 | 90%×90%=81% |
3回 | 81%×90%=73% |
4回 | 73%×90%=65% |
5回 | 65%×90%=59% |
6回 | 59%×90%=53% |
また簿記2級の合格率は最初にも見た通り年々下がってきてる。受験料によって費用が増えることも珍しくない。
簿記2級を独学するデメリット
①平均で勉強時間が100時間も多い
独学は平均して勉強時間が100時間も多い。
【スクールと独学の勉強時間】
独学の場合 | 350~450時間 |
---|---|
スクールの場合 | 250~350時間 |
【スクール活用のメリット】
- スクールを活用する
- 費用は+3~5万円だが100時間の余裕
- バイトや副業(時給1000円)を30~50時間行う
- スクールの費用は稼げる
- 上記とプラスで50~70時間の余裕
お金がない人は上記の通りの実践でスクールを活用でき、お金がある人は100時間をスキルアップや趣味など好きに使える。
②理解できず挫折する確率が上がる
元から合格率20%前半と難しいのに、簿記2級の試験範囲の拡大で難易度はさらに増加。
これとプラスで、独学はわからない箇所を質問できず、挫折する確率がも高い。
- 質問をすることができない
- 孤独で人からの刺激がない
- 誤った理解をしても気づかない
- 出題形式や範囲が変わっても対応できない
③スクール利用者より合格率が落ちる
先ほども少し紹介しましたが、独学はスクール利用者より合格率が落ちます。これは言われてみれば当然です。
・専門家から学び、疑問点をすぐ質問して解決してきた人
・教科書のみで学び、疑問点はなかなか解決できない人
合格率には2倍近くの差が出ると言われてる。
スクール | 独学 | |
合格率30% | 20% | 10% |
合格率20% | 13.3% | 6.6% |
合格率10% | 6.6% | 3.3% |
④簿記を取得するメリットが半減
簿記2級は資格を保有だけでもメリットがありますが、その他たくさんのメリットが存在。
【簿記2級の取得メリット】
これは簿記の知識をしっかりと理解していることが必須です。
簿記2級を実績以外でも活用したい方はスクールがおすすめです。
⑤社会人だと逆に費用がマイナスになることも
独学を選択した場合、社会人だとトータルの費用がマイナスになることもある。なぜなら、資格手当や教育訓練給付金の制度があるから。
【社会人が使える資格手当】
資格手当 | 資格を保有していることで給料にプラスされる |
---|---|
教育訓練給付金 | 社会人が資格を学ぶ際に20%の費用を負担してもらえる |
【4万円のスクールに通い、独学より4ヶ月早く取得した場合】
・4ヶ月×5000~2万円=2~8万円の手当
↓
・4万円円×20%=8000円の負担額の減少
↓
[計]2万8000~8万8000円のプラス
こう見ると独学のメリット①費用の安さ②勉強期間や受験日を選べるがほぼない。
【独学で資格取得を挫折した場合】
・月5000~2万円が給料の差
↓
・40年勤務=240~960万の生涯年収差
私が簿記2級を一発合格するまでの流れ
私は第157回の日商簿記2級に一発合格することができました。
【簿記2級合格までの流れ】
- 2月末第156回の日商簿記3級受験
- その夜にクレアールに入会
- 3月中旬に簿記3級を95点で合格
- 完全に簿記2級にシフトする
- 5月中旬のに体調不良で10日ほど勉強STOP
- 1週間前の過去問では40~50点台を連発
- 日商簿記2級に合格点ジャスト70点で合格
簿記2級の体験談がクレアールで紹介されました
先ほどクレアールで簿記2級を勉強したと言いました。そのスクールで合格体験記が紹介中!
まとめ:簿記2級を取得するなら独学よりスクールがおすすめ
今回は簿記2級の独学は難しいのかについて詳しく解説してきました。
- 試験範囲が拡大された
- 合格率が低下傾向にある
- 簿記3級にはない工業簿記が追加
- 簿記3級の知識が曖昧である
- 平均して勉強時間が100時間も多い
- 理解できず挫折する確率が上がる
- スクール利用者より合格率が落ちる
- 簿記を取得するメリットが半減する
- 社会人だと逆に費用がマイナスになることもある
時間と費用の両方の面からみてもスクールを活用がおすすめ。
簿記2級以外に気になる資格を見つけたい方へ