・最近どんどん難化したって聞いたけど本当?
・どのくらいの勉強時間と期間を確保するべきか教えて
・簿記2級は独学でも合格できる?
今回は簿記2級の合格率やその他もろもろすべて解決します。
- 最近15回の簿記2級の合格率がわかる
- 簿記2級の合格が低い理由が分かる
- 合格までに必要な平均の勉強時間が分かる
- 独学でも可能かを詳細に紹介
- 私が簿記2級を一発合格した体験談も紹介
【この記事の信頼性】
- 日本商工会議所から公式の情報
- 実際に私が簿記2級を勉強して一発合格した
- 受験の評判などをTwitterなど生の声を紹介
- 通信スクールの合格体験記を参考にしている
この記事を通じて簿記2級について詳しくなりましょう。
直近15回の簿記2級の合格率
直近15回の簿記2級の合格率はだいたい20%前後です。しかし最近は難化傾向で、10%台であることもしばしばです。
151回~157回 | 20.49% |
---|---|
141回~150回 | 21.20% |
131回~140回 | 29.76% |
121回~130回 | 24.31% |
特に141回目以降の平均合格率がとても低いです。
簿記2級の合格に必要な勉強時間と期間
基本的に簿記2級の合格に必要な期間は最短で3~4ヶ月程度です。
もちろん1ヶ月で合格する人もいますが、1日のあたりの勉強時間を相当確保しないと難しいです。
独学 | 350~450時間 |
---|---|
スクール | 250~350時間 |
スクールの方が理解のスピードや、つまづいた分野の解決が速くできるので、学習時間を少なくできます。
【4ヶ月で合格を目指す場合】
- 独学=約3~3.75時間
- スクール=約2.1~3時間
効率よく学ぶならスクールが圧倒的におすすめです。
簿記2級の合格率が低い+難化傾向にある理由
①工業簿記が追加されたから
1つ目は簿記2級から工業簿記が追加されることです。
工業簿記は好き嫌いが別れると言われており、合格を大きく左右します。
【配点】
商業簿記 60点 工業簿記40点
【合格点】
70点以上
合格するには最低でも半分以上の点数以上は取れるようにしないと厳しいです。
工業簿記は無視でOKとできるほど配点は少なくないので、頑張って勉強するしかないです。
②2016年に試験範囲の拡大があった
2016年から簿記2級の出題範囲の改正があり、試験範囲が広がりました。
過去10年と比べると1.5倍もの範囲になっています。それだけ難易度が上がり、合格率の低下につながります。
- 連結会計(特に難しい)
- 税効果会計
- 外貨建て取引
- リース資産
- 製造業を含む決算整理
(商工会議所簿記検定出題範囲より)
先ほど紹介した140回以降の平均合格率が落ちていた原因はこれです。
試験範囲拡大は私たちにはどうすることもできません。特に連結会計はほぼ毎回出ているので重点的に勉強するべき。
③簿記3級をすっ飛ばして受験する人がいる
これは意外かもしれませんが、簿記3級の勉強をしないでそのまま2級の勉強を開始する人がいます。
なぜなら、簿記には受験資格がないので飛び級で受験することが可能だからです。
- 簿記2級を受けるなら3級とダブル受験する
- 簿記3級の教材から学ぶ
- 通信スクールの簿記3級・2級同時パックを使う
どちらにしても簿記2級だけを学ぶのは合格する可能性をを自ら落としているようなものです。
④合格率を下げ資格の価値を高めたい
これは一個人の憶測でしかないですが、簿記自体の資格の価値を高めたい可能性があります。
簿記の問題の難易度を上げる
↓
簿記の合格率が下がる
↓
資格取得者の人数が減る
↓
資格の価値+希少性が上がる
これらの図式にしたい可能性は少なからずあると考えています。
特に157回の合格率が8.6%とヤバい
2021年2月末に行われた第157回の合格率が8.6%と悲惨な状況でした。これは簿記の上位資格で国家資格でもある公認会計士より低いです。
簿記二級が難化してるせいで、求人にも「簿記二級程度の知識を身につけていること」と書きづらくなった。
とはいえ簿記三級の試験範囲では心許ない。
一刻も早く簿記2級が「努力が報われる検定」に戻ることを願います。
— 大野修平🤖公認会計士🤖GPT門下生 (@Shuhei_Ohno) March 1, 2021
最後に一言。今日の2級(特に第2問)は酷いと思います。本当にこれでいいのでしょうか?僕は問題を見ていて悲しくなりました。
善人ぶる気も、指導力不足の責任回避もする気はありませんが、僕には重すぎるように見えてなりません。本当に何がしたいのだろう?受験者があまりに気の毒です。— LEC専任講師 富田 茂徳 (@LEC_ShigeTomita) February 28, 2021
すごい…
いつから日商簿記検定2級は難関資格に…💦
157回、8.6%…
とうとう一桁とか😨
そんなに絞る必要があるのだろうか😅
昨年の行政書士試験より合格率が低くなってる🤔#日商簿記検定#合格率#行政書士#独学簿記 2級受験者データ | 商工会議所の検定試験 https://t.co/aIoNQ0t4i6
— ひろっぺ (@hi_ro_p_pe) April 26, 2021
簿記2級は独学で受かるのか?
簿記2級をスクールor独学で勉強するか悩んでいる方も大勢いると思います。費用は掛かるけど、確実に合格したいなど悩みは尽きません。
簿記2級は近年の出題範囲の拡大+合格率の低下により独学での合格はさらに厳しくなりました。
【簿記2級を独学するデメリット】
特にスクールを活用した人は独学した人より合格率が2倍高くなると言われています。
【具体例】
合格率15%の受験回→①スクール活用者10%②独学の人5%
正直簿記2級はきちんとスクールで体系的に勉強するべきです。
・私が活用したクレアールを知りたい方へ
→【実体験付き】クレアールの簿記講座の評判や特徴を解説「一発で合格」
・テレビCMでも話題のスタディングを知りたい方へ
→【2級一発合格者が語る】スタディング簿記講座の評判と口コミを徹底解説!
私が簿記2級を一発合格した体験談
私は2021年6月の158回簿記検定で見事一発合格することができました。その中での出来事を大まかにですが紹介します。
- 簿記3級の受験日の夜に2級のクレアールという通信スクールに入会
- 3級の合格通知を見て本格的に2級の勉強を開始
- ひたすら動画を見て問題集を解きまくる
- 工業簿記が難しくて落ち込む
- 試験1か月前に10日ほど体調不良で勉強できない
- 試験1週間前に過去問を解き、40~50点台連発
- 間違った問題や分野を徹底的に分析
- 一回も過去問で合格点を取れずに試験当日
- まさかの70点ジャストで合格
簿記2級のおすすめの勉強法
むやみに勉強するのではなく、戦略的に勉強することで合格率は高められます。合格体験談や私の実体験を含めたおすすめの勉強法を紹介します。
- 通信スクールを活用する
- 勉強スケジュールを明確にする
- まず参考書を素早く1周読み切る
- 問題集を解くことに時間を使う
- 分からない分野はスキマ時間に講義を聞く
- 配点+主題頻度が多い分野に重きを置く
- 過去問を解きまくる+苦手分野をつぶす
先ほども言いましたが、独学とスクールでは勉強時間に大きな差が出ます。
まとめ:簿記2級の合格率は年々低下しています
今回は簿記2級の合格について解決してきました。
【過去10回ずつの平均合格率】
151回~157回 | 20.49% |
---|---|
141回~150回 | 21.20% |
131回~140回 | 29.76% |
121回~130回 | 24.31% |
- 工業簿記が追加されたから
- 2016年に試験範囲の拡大があった
- 簿記3級をすっ飛ばして受験する人がいる
- 合格率を下げ資格の価値を高めたい可能性
これらの数値や実情から独学よりスクールで勉強する人が増えています。